地球温暖化と「南方振動」
昨年末から今年の初めにかけての冬は異様に暖かく、地球温暖化の兆候の一つとして深刻に考えた方も多かったかもしれません。
このように「地球温暖化」は身近な地球環境問題として話題にのぼることも多くなってきました。
地球温暖化によって砂漠化する、海面が上昇する、逆に地球が氷結する(映画、デイアフタートゥモロー)など種々の不安が強調されています。
それらに惑わされず本当に未来の地球を考えるならば、地球温暖化の原因、機構、温暖化による影響を十分理解し、行動しなければなりません。
添付の図は静岡県を人工衛星から観測した画像です。緑の多い自然に恵まれた静岡県でも、われわれの生活が自然に対して大きな影響を与えています。
たとえば「磯焼け」は二酸化炭素の固定量を減少させ、地球温暖化に大きく影響することもわかってきました。
これを逆に使えば、地球温暖化を防ぐことはできないでしょうか? これに明確に答えるには、われわれの知識はあまりにも少なすぎます。
二酸化炭素濃度が上昇したときに植物の光合成能力が変化するかどうかにすら明確に答えることはできないのです。異常気象と地球温暖化も混同されています。
異常気象の主原因になっている南方振動と温暖化の影響についても研究途上にあります。
この講演では異常気象と地球温暖化の関係、身近な現象と温暖化の関係などを演者の研究を通して話したいと考えます。
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