第52回(平成21年度第2回)のご案内を差し上げます。 今回は、静岡理工科大学より下記のような内容でご講演いただきます。大学の一部を知ると同時に、先生方との交流も持っていただき、今後の企業活動に活かしてもらえばと考えます。 多数のご来場をお待ちしております。
静岡理工科大学
講演1 『 自動車用HIDランプの特性測定 』
静岡理工科大学 理工学部 電気電子工学科 石田 隆弘 准教授
本研究室では、主として高電圧現象について研究を行っており、なかでも絶縁材料の長期劣化特性の解明を主として研究を進めております。これは、高電圧印加時に発生する部分放電による絶縁体の劣化特性を調べることにより、電気機器の長期信頼性確保や、予寿命評価に繋げるための研究です。 また、本学電気電子工学科では、電気・電子工学を高校生や一般の方に広く知っていただくために、学科共通テーマとして「電気自動車」を取り上げております。学科教員が各自の専門分野を生かし、卒業研究などを通じて学生と共に電気自動車の高性能化のための調査・研究を行っています。本研究室では、高電圧技術を応用した、消費電力が少ないにもかかわらず明るいHIDヘッドランプを研究対象として取り上げ、HIDランプの特性測定を行ってきました。
静岡理工科大学電気電子工学科電気自動車
講演2 『 電気自動車用モータ制御システム 』
静岡理工科大学 理工学部電気電子工学科 服部知美 講師
近年、地球温暖化などの環境問題に対する意識が高まってきており、CO2を排出しないモータを動力源とする電気自動車が注目されています。2008年、日本経済新聞に掲載された記事によると、電気自動車の効率は、モータ単体で90%程度、発電所効率などを含めてもエンジン自動車の4倍強です。電気自動車に使用されるモータには、直流モータ、誘導モータ、永久磁石型同期モータがあります。 今回の講演では、エンジン自動車と電気自動車の特性の比較、各種モータの特徴、モータ開発の歴史的流れ、最近の電気自動車用モータの制御手法についてご紹介します。