今回は、県立静岡農業高校と県立科学技術高校に協力いただき、大学研究者、団体、高校関係者に下記のような内容で講演や発表をしていただきます。「環境再生」をテーマとし会場は静岡農業高校です。講演者と交流を持っていただき、今後の活動に活かしてもらえばと考えます。多数の方の来場をお待ちしております。
富士常葉大学、谷津山再生協議会、 静岡県立静岡農業高等学校、静岡県立科学技術高等学校
基調講演. 「取り戻そう身近な自然」
富士常葉大学 教授 山田辰美氏
小川・田んぼ・里山など身近な自然環境にこだわって研究を続けています。 これらは深山や離島などにある原生自然に対して、二次的(人為的)自然と呼ばれるものです。そこに展開する生態系は、多くの日本人にとって懐しいふるさとの原風景を形成しているものです。 竹林拡大や人工林の再生を行っています。これは身近な自然が荒廃していることが、私の最も気になることです。植えたままの人工林、拡大を続ける竹林など、里山において人々の活動が減少したことで問題化しています。それを改善するための研究です。 地球温暖化と生物の研究もあります。生物が大好きな私にとって、珍しい昆虫や大きな魚は理屈抜きに心がワクワクとときめくものです。しかし、昔いなかった生物の発見や増加がこれだけ続くと、心配もあります。環境が変わってきた明かしなのです。
団体発表 『静岡市街地の緑地「谷津山」の再生・保全活動の取り組みについて』
谷津山再生協議会 総括代表 重岡廣男氏
谷津山再生協議会は、市街地の谷津山を市民憩いの場所としてふさわしい姿に再生・保全することを目的に、企業を含む6団体で構成し活動を展開しています。 本報では、奥山や里地里山の範疇に属しない、「町山」の公益的価値を追求した活動や今後の方針についてご紹介します。
研究発表 『 谷津山再生協議会に参加して 』
静岡県立静岡農業高等学校・生徒
静岡農業高等学校環境科学科谷津山研究班では、谷津山再生協議会と連携を図り、定期的に放置竹林の伐採や植林、下草刈り等の保全活動に参加している。 地域へ谷津山の現状や、谷津山の存在価値の大きさをPRするとともに、伐採した竹の活用方法等を研究している。さらに、科学技術高校等の近隣学校との作業を通した交流活動を実施している
研究発表 『 東日本大震災復旧活動に参加して 』
静岡県立科学技術高等学校・生徒
東日本大震災が起こり、大きな地震動や大津波により甚大な被害が発生した。 その中で、多くの犠牲者が出た自治体や小学校がある一方、全く犠牲者を出さな かった中学校があった。地域、自治体及び学校等において地震や津波に対する様々な対策を行う中で、なぜそのように明暗を分けるようなことが起きたのか。 今後、大規模な被害が想定される東海、東南海、南海地震に対する備えはどうあるべきかを考えていきたい。
交流会
静岡農業高等学校食品科学部のパン・ケーキの試食を通して交流を図る