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セミナー・講演会紹介
「産学官交流」講演会・交流会
 
第72回「産学官交流」講演会・交流会のご案内

今回は、東海大学海洋学部に協力いただき、大学研究者に下記のような内容で講演や発表をしていただきます。「地域共生」をテーマとし講演者と交流を持っていただき、今後の活動に活かしてもらえばと考えます。多数の方の来場をお待ちしております。

「学校」

東海大学海洋学部

「開催日時」  平成24年2月17日(金) 
講演会/17:00〜18:30
交流会/18:30〜19:30
「会場」 講演会/静岡商工会議所・清水事務所 3階 会議室(静岡市清水区相生町)
交流会/同上 7階 交流サロン
「内容」

講演1. 地域環境共生と経済振興〜学生による
     「三保半島エコツアー企画」 を手がかりとして

東海大学海洋学部・環境社会学科 教授 平木隆之氏

 

 地球環境問題が深刻化する中で、経済成長至上型社会から環境共生型社会へのパラダイムシフトが地球の将来ビジョンとして注目されるようになってきました。これは、「経済成長こそが人類生存の源である」との前提を見直すことにほかなりません。日本も1950年代と60年代に高度成長を経験し、成長の波がその後アジアNIEs、ASEAN、中国及びインドに拡大しました。しかし、日本は、その高度成長の中、四大公害病に代表されるように公害という社会的費用を生み出してきました。今日、経済成長の波は、アジアからアフリカへと波及する勢いですが、多くの国では依然として高い貧困率に悩まされています。このような状況の中で、やがて貧困を解消するという「トリクルダウン仮説」が見直しを迫られているのです。私が専門とする環境経済論は、貧困や環境破壊といった社会的費用をいかに負担するかが永遠のテーマです。
 その社会的費用負担の一例として、資源の将来価値を維持しながらも現在価値を享受する「環境共生」の例としてエコツーリズムがあげられます。今回の講演では、「学生による三保半島エコツアー企画」を題材として、地域における環境共生と経済振興のあり方を考えてみたいと思います。

   

講演2. 「 元寇船の発見と海底探査 』

東海大学海洋学部・海洋地球科学科 教授 根元謙次氏

 

 元寇は、中世日本を震撼させた蒙古襲来の歴史上の出来事として国外、国内において広く知られています。鎌倉時代、1274(文永11)年および1281(弘安4)年、中国元王朝のフビライ汗による日本への侵攻、特に、1274年の「文永の役」では、伊万里湾北部にある鷹島とその周辺が主戦場となりました。また、1281年の「弘安の役」では、鷹島沖に停泊していた東路軍・江南軍あわせて軍船約4400隻、兵士14万人の大艦隊を大暴風雨が襲い、その7割が伊万里湾において壊滅しました。これを支持するように、これまでに多くの関係遺物が漁業者の網などにかかって採取されていますが、これまで、元寇の軍団の概要やその軍艦の船体については、全く不明でありました。
 教育委員会は、鷹島の南岸の東側「鵜の鼻」から西端「雷岬」までの延長7.5km、沖合200mの海域を、昭和56年(1981年)に埋蔵文化財包蔵地に指定、指定海域では目視を中心とした分布調査や港湾整備に伴う緊急発掘調査など、発掘調査や学術調査が継続して行われました。しかし、およそ4,400艘とされる元軍船舶の多くがこの指定海域のみに沈没したとは到底考えられず、遺物の分布範囲は指定海域を越えて広く伊万里湾全域に及ぶことが容易に推測されますが、広域な海域において一貫した手法を用いての探査や調査は行われていません。我々は伊万里湾にて、元寇の船団の発見を目的とし、2005年から6年間に及ぶ海底探査を実施しました。探査の距離数、522km、調査日数は114日に達しました。調査は文化庁補助事業文化財関係国庫補助事業(松浦市)および科学研究費(長崎県松浦市鷹島周辺海底に眠る元寇関連遺跡・遺物の把握と解明)による音波を使った海底探査調査です。その結果、元寇船を鷹島沖海底で原形をとどめた状態で発見しました。これらのコアテクノロジーは、コンピュターテクノロジーであり、このような技術を利用した海底資源の探査・開発について紹介します。


 
「参加料」 無料 (交流・懇親会参加者は1,000円。軽食・飲物を用意いたします)
「定員」 50人
「申し込み」 FAXまたはMailでお申込み下さい。
FAXで申し込む場合はこちら
メールで申し込む場合はこちら

静岡商工会議所 新産業課(担当: 相磯、小堺)
TEL:(代) 054-355-5400 FAX:054-340-5117
mail:info2@nio-s.net

※学校側との積極的な交流を図るためにも、ぜひ交流会までご出席下さい。
※ 尚、申込書にご記入いただいた情報は、当日名簿として配布するほか、静岡商工会議所からの各種連絡・情報提供に利用する事がありますことを、ご了承下さい。
また、ウォームビズ期間中ですので、服装等へのご配慮よろしくお願いします。
「主催」 静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者:静岡商工会議所)
「共催」 新産業開発振興機構
 
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