第85回(平成25年度第7回)のご案内をします。 今回は、静岡農業高校を会場に、大学研究者、企業、高校関係者が講演や発表を行います。講演者や発表者等と交流を持ち、今後の企業活動等に活かしてもらえばと考えます。ご参加よろしくお願いします。
静岡大学
研究発表1 『 東日本大震災復旧活動に参加して 』
静岡県立科学技術高等学校・生徒
東日本大震災の被災地で、3年間継続してボランティア活動を行っています。都市工学科の生徒たちの「被災者の力になりたい」という声を受けて実現したものです。都市の防災対策やインフラ整備について学んでいる生徒たちは「今できることをしたい」、「将来に生かせる経験がしたい」と、県のボランティア派遣事業に応募したが叶わず、学校長が「多くの命と引き替えに残された教訓を学び、地域に貢献できる人間に育ってほしい」と、学科独自の派遣を決めました。 生徒たちは、岩手県陸前高田市で瓦礫の撤去作業を手伝い、市役所や教育施設も訪問して、インフラ設備の復旧方法や防災設備の復旧方法や防災対策を学びました。
研究発表2 『 松葉の秘めた未知の力を呼び起こせ!〜新たな機能性食品への挑戦〜 』
静岡県立静岡農業高等学校・生徒
三保の松原では、年間に大量の廃棄松葉が出て、産業廃棄物として処分されます。この廃棄 松葉を利用して、日頃の学習を実践的に活用し機能性から考えた商品を作りだし三保の地域 活性に役立てるための研究を始めました。 基礎研究・商品化への応用研究として、次のことを検証・製造しました。
企業発表 『 プロバイオティクスと健康 』
中央静岡ヤクルト販売株式会社 情報・教育部 部長 山本秀夫 氏
講演 『 高齢化社会に向けた、地元特産柑橘による生活習慣病予防成分強化技術 』
静岡大学大学院農学研究科 教授 加藤雅也 氏
ウンシュウミカン果実には、橙色のカロテノイドであるβ−クリプトキサンチンが含まれます。β−クリプトキサンチンは、骨粗しょう症など生活習慣病の予防が期待される機能性成分です。 私達の研究室では、これまでこのβークリプトキサンチンの含量を調節する種々の要因について調査を行ってきました。その結果、βークリプトキサンチン含量は、LEDを用いた光照射、植物ホルモン、水分ストレスなどの要因により、調節されることが明らかとなりました。 本発表では、カンキツ果実にβ−クリプトキサンチン、ノビレチンおよびβ−シトラウリンなどカンキツ特有の機能性成分や色素を高含有化する技術についてご紹介します。