今回は、静岡理工科大学に協力いただき、第104回の講演会・交流会を開催いたします。多数の方のご来場をお待ちしております。ぜひこの機会に大学関係者・講演者とご交流いただき、今後の事業活動等にお役立ていただきますようご案内申し上げます。
静岡理工科大学
「生体情報活用の可能性」
講演1 『生体電気信号の導出・記録とその活用 』
静岡理工科大学 総合情報学部 准教授 奥村 哲 氏
脳神経系を含めて生体における情報伝達には、さまざまな電気信号が活用されています。医療分野では昔から心電図、筋電図、脳波などが活用されてきました。これらはいずれも身体に貼った電極から微小な生体電位の変化を記録したもので、基本的な導出原理は共通です。このような情報はさまざまな病気の診断に役立てられてきましたが、生体電気信号の解析を通して、作業をしている時の眠さや集中度合い、あるいは運動の熟達の程度なども評価できることがわかってきました。また近年これらの信号を活用して、手足を用いずにさまざまな機械を操作する挑戦も多くの研究機関で行われるようになってきました。今回、本学着任後に進めている研究事例の一部をご紹介する形で、さまざまな生体信号を記録する方法やデータ処理の課題や問題点、それらを乗り越えるための工夫について考えてみます。
講演2 『筋パワー計測システムの開発とその応用』
静岡理工科大学・総合情報学部 人間情報デザイン学科 教授 富田寿人氏
近年、電磁負荷式の筋パワー測定専用自転車エルゴメータの普及によってスポーツ選手の間では広く行われています。しかし、この方法は、データの項目数や信頼性について不明な点がみられます。