研究発表： 過疎地域の活性化プロジェクト　～高校生農家民宿の挑戦～

静岡県立藤枝北高等学校 食品サイエンス班

天然糀菌を採取し純米酒をはじめ様々な商品開発や発酵体験教室を行っていた私たちに、過疎化・高齢化が深刻な水窪町（浜松市山間部）の観光協会から地酒開発の依頼があったことが、この研究を始めたきっかけである。過疎化について調べると、日本全国には限界集落と言われる集落が1万以上あり、今後消滅していくかもしれないことが分かった。この問題に目を背けてはいけないと考え、水窪町において過疎地域の活性化プロジェクトを行うことにした。高校生農家民宿をつくることによって、水窪への来町者を増やし、地域の活性化をすることが目的である。

企業発表： 環境保全・地域資源循環型の有機農産物安定生産システムの開発

株式会社アイエイアイ　エコファーム部　三輪　輝彦氏

株式会社アイエイアイでは、地域産業の活性化、次世代を担う子供たちの健康に貢献することを目的に、化学合成農薬及び化学合成肥料を使用しない環境保全・地域資源循環型農業技術の開発に取り組んでいます。現在、静岡県内で処理に困っている有機性廃棄物を原料とした微生物利用型の有機液肥製造装置の開発を進めており、化学合成肥料と同等の利便性（即効性、成分定量性）を持つ有機液肥を安定に作り出すことが可能となりました。この有機液肥を用いた化学合成農薬、化学合成肥料を使用しない農業への取り組みを紹介します。

講演： TOKYO2020以降を見据えた観光産業戦略　
　　　　　　　　　　　　　　　～これからの静岡県観光を発展させるために～

静岡県立大学　経営情報学部　経営情報学科　特任教授　北上　真一氏

TOKYO2020以降、2025年の大阪万博も決定をし、今後、日本全体の人口や労働人口が減少していく中、日本における経済活動において、観光産業の発展は、インバウンドビジネスを中心に、益々重要になっていきます。観光産業の裾野は非常に幅広く、多くの既存産業との連携により、さらになる発展が可能です。そのあたりを見据えながら、日本と世界の観光（ツーリズム）の現状とその違い、クルーズ市場含めたインバウンドの現況や一般の日本人の知らない観光マーケットなどに焦点を絞り、静岡県の観光産業発展のための議論を進め、現在の課題や将来についての方向性を考えていきます。

【経歴・受賞歴等】
1981年4月、株式会社旧日本交通公社入社。一般支店、旧外人旅行事業部を経て、1991年4月～93年3月、慶應義塾大学大学院経営管理学科に国内留学し、MBA取得。93年4月同社市場開発室に復帰後、主に、新規事業や新規業態、新規サービスの開発に従事。94年10月に、同社のホームページを立ち上げ、98年4月より、旅行のECサイトでのオンラインビジネスを企画・開発・運営。2006年4月JTBの分社化に伴い、オンラインビジネスの事業会社、(株) i.JTB代表取締役社長に就任。その後、(株)JTB情報システム副社長、(株)JTBビジネスイノベーターズ常務取締役、株式会社ジェイティービーITセキュリティ対策室長を歴任。2011年4月より、東京都市大学都市生活学部非常勤講師、2018年4月より、静岡県立大学経営情報学部特任教授観光ビジネス担当に就任。現在に至る。 2015年、特許5806907号「ビジネスモデル特許：旅行販売システムおよび旅行販売方法」取得

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