大学講演
『 次の時代を支える人材育成　～創造性教育としての知的財産教育～ 』

東海大学　教養学部　人間環境学科　教授・静岡キャンパス長　内田　晴久 氏

価値観の多様化がますます広がる現在、大学における研究と教育を地域や産業界の発展にいかにうまくつないでいけるかが求められています。静岡清水の地に始まった東海大学、その創始者である松前重義博士は、逓信省の技官として、現在の通信技術の基盤となる無装荷ケーブル通信方式を開発し、その成果によって大学の前身となる望星学塾を設立しました。単なる技術開発というよりも人々の会話によるコミュニケーションを通じた世界平和の夢を掲げ、産官学連携のスピリットの下、次の時代を支える人材育成を具体化するための大学づくりを目指しました。そのような中、今からおよそ20年前、大学における研究成果を社会につないでいくための人材育成の研究がスタートし、その後、創造性教育としての知的財産教育へと展開してきています。本講演では、これらの概要をご紹介し、これからの社会を支える人材育成についてご一緒に考えてみたいと思います。

【略歴】
東海大学工学部応用物理学科卒、修士課程修了後、独シュツットガルト大学理学博士、独マックス・プランク金属研究所専任研究員として水素関連材料に関する研究に従事。1992年より東海大学教養学部、2000年頃より入試、評価、地域連携、教育支援等の他、幼児から大学までの一貫教育研究等に関わる。

大学発表　『県大産学連携のこれから』

静岡県立大学 教育研究推進部 地域・産学連携推進室
産学官連携コーディネーター　五老　祐大 氏

本学における産学連携実績の御紹介と、新しい取組みについて御案内いたします。
・教員研究環境の整備（間接経費率の引き上げなど）
・大学発ベンチャー創出支援（既存企業とベンチャーとの連携）
・学生ベンチャーの起動
・産学連携イベント紹介　　など
本学は、様々な取り組みを行っておりますので、是非お声がけください。

• ●共同研究テーマ公募：地域企業が、本学若手教員に対し公募を行い、3件研究プロジェクトが始動。
• ●寄付講座：地域企業から寄附を頂き「茶健康科学講座」を設け、茶の健康効果について研究を実施。
• ●包括連携協定：社内人材へのリスキング教育、研究機器設備の相互共同利用などの連係が可能。
• ●大学発ベンチャー支援：活動拠点となるインキュベーション施設「Kendai-Base」の開所。
• ●生涯健康科学ジャーナル：健康科学に関わる学際的な知識を発信する学術誌の創刊。

大学発表　『静岡大学の産学連携活動について』

静岡大学 イノベーション社会連携推進機構 産学連携推進部門 部門長
特任教授 鈴木 俊充 氏

静岡大学には人文社会科学部、教育学部、情報学部、理学部、工学部、農学部、グローバル共創科学部の7学部があり、静岡キャンパス・浜松キャンパス合わせて約700名の教員が在籍しています。大学との産学連携や共同研究と言うとハードルが高いと感じる方も多いと思いますし、大学教員との接触も簡単ではないと考えられる方も多いと思います。静岡大学は地域皆様のお役に立てる大学を目指して、静岡キャンパス・浜松キャンパスに産学連携のコーディネータを配置し、ご相談に対して大学として何がお手伝いできるのか皆様と目線を合わせて相談に対応させていただいております。また、静岡大学イノベーション社会連携推進機構では社会の変化をチャンスと捉え、本学の人材・研究成果・技術など”知”を活かし地域ニーズの解決に向けて積極的に産学連携活動を進めています。当日は、静岡大学の産学連携スキームや事例などを含めて分かり易くお話させて戴きます。この機会にお気軽にコーディネータにご相談ください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

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静岡商工会議所　産業振興課（担当：水越、堀川）
TEL：054-355-5400　FAX：054-352-7817
E-mail:info@siip.jp

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